「知っている」を問い、「知りたい」を探し、「学んだ」を語る──その先に広がる、学びの新しい世界
「知っている」を問い、「知りたい」を探し、「学んだ」を語る──その先に広がる、学びの新しい世界
ヘッドコピー: 子どもたちの「わかった!」という瞬間を、もっと確かなものにしたい。 そんな願いを込めて、今日は一つの学習法について、お話しさせてください。
📚 今回ご紹介する記事
「学びの定着を実感した!最高効率の学習法『KWLチャート』のすごい効き目」
(Lifehacker Japan)
ある日の、代表と塾生の会話
👦塾生A: 先生、この前読んだ本の内容、もう忘れちゃいました……。読んでるときはわかった気がしたんですけど。
👨代表: そうか。それ、よくあることだよね。でもね、実はそれって「読んだ」だけで終わってたからかもしれないんだ。
👦塾生A: えっ、読んだだけじゃダメなんですか?
👨代表: うん。読む前に「何を知りたいか」を考えて、読んだあとに「何を学んだか」を振り返る。そうすると、ぐっと頭に残るようになるんだよ。
👦塾生A: へぇ……。でも、それって面倒じゃないですか?
👨代表: 最初はそう思うかもね。でも、慣れるとむしろ楽になるよ。「何を学びたいか」がはっきりしてると、読むスピードも速くなるし、大事なところが見えてくるから。
👦塾生A: なるほど……。ちょっとやってみようかな。
「KWLチャート」──シンプルだけど、奥が深い学習法
今回ご紹介した記事で取り上げられているのは、
「KWLチャート」という学習法です。
KWLとは、
- K(Know)=知っていること
- W(Want to Know)=知りたいこと
- L(Learn)=学んだこと
の頭文字をとったもの。
一見すると、小学校で使うような、とてもシンプルな方法に見えます。
でも、このシンプルさの中に、
学びを「受け身」から「主体的」に変える力が隠されているんです。
なぜ、ただ「読む」だけでは足りないのか?
私たち大人も、そしてお子さんも、
毎日たくさんの情報に触れています。
教科書、参考書、ニュース、動画……。
でも、その中で本当に「自分のもの」になっている情報って、
どれくらいあるでしょうか?
記事の中では、こんなふうに書かれていました。
「知識とは、外から一方的に与えられるものではなく、学習者自身が、すでにもっている知識や経験と新しい情報を結びつけながら、主体的に『構築』していくものである」
これは「構成主義」という教育思想に基づく考え方だそうです。
つまり、
学びは、自分の中で「つながり」をつくることで、初めて深く定着するということ。
ただ目で追うだけでは、
情報は素通りしてしまうんですね。
KWLチャートの使い方──3つのステップ
記事では、KWLチャートの実践方法が、
とてもわかりやすく紹介されていました。
ステップ1:Know(知っていること)
これから学ぶ内容について、
まず、自分が「すでに知っていること」を書き出します。
たとえ少しでも構いません。
「そもそも何も知らない」と思っても、
意外と、関連する知識が頭の中にあるものです。
この作業が、新しい情報を受け入れるための
「知的コネクター」を準備するウォーミングアップになるそうです。
ステップ2:Want to Know(知りたいこと)
次に、
「この教材から何を学びたいか」を書き出します。
章の見出しや図表を見ながら、
「なぜこうなるんだろう?」という疑問を立てるのも良い方法です。
ここが、学びを「受け身」から「主体的」に変える、
とても大切なステップです。
ステップ3:Learn(学んだこと)
最後に、教材を読み終えたら、
「自分が立てた問いの答え」と「全体を通して学んだこと」を書き出します。
完璧な答えでなくても大丈夫。
大切なのは、
「問い」というフィルターを通して情報を吟味し、自分なりの言葉で知識を再構築するプロセスなのだそうです。
手書きで、限られたスペースに──その理由
記事の中で印象的だったのが、
「KWLチャートは、デジタルではなく手書きで試すのがオススメ」という部分でした。
手書きの方が記憶に定着しやすいという理由もありますが、
もう一つ、こんな理由が挙げられていました。
「物理的な紙の限られたスペースこそが重要。この物理的な制約が、情報の枝葉末節に囚われるのではなく、何が本当に重要なのかという『本質』を見極めるための思考のフィルターとして機能する」
なるほど、と思いました。
デジタルだと、いくらでも書けてしまうので、
つい、あれもこれもと書き込んでしまいがちです。
でも、限られたスペースだからこそ、
「本当に大切なことは何か?」を考える力が育つんですね。
「問い」が、学びを変える
この記事を読んで、私が一番強く感じたのは、
「問い」を持つことの大切さでした。
KWLチャートの核心は、
まさにこの「Want to Know(知りたいこと)」にあります。
自分で問いを立てると、
学びの姿勢が、がらりと変わります。
ただ「教科書を読む」のではなく、
「答えを探す冒険」になるんです。
そして、その冒険の先で見つけた答えは、
誰かに教えてもらった答えよりも、
ずっと深く心に刻まれます。
保護者の皆さまへ──お子さんの学びを見守る、あたたかい眼差し
私たち保護者は、
日々、お子さんの成長を見守りながら、
こんなふうに感じることがあるのではないでしょうか。
「うちの子、勉強はしてるんだけど、なかなか成績が上がらない……」
「テスト前に一生懸命覚えても、すぐ忘れちゃうみたい」
「もっと主体的に学んでほしいんだけど、どうしたらいいかわからない」
もし、そんなお悩みをお持ちでしたら、
ぜひ一度、このKWLチャートという方法を、
お子さんと一緒に試してみてください。
最初は、親子で一緒に取り組むのも良いかもしれません。
「ねえ、この話、何について書いてあるんだろうね?」
「お母さん/お父さんは、こういうこと知ってるよ。あなたは?」
「この本から、何を知りたい?」
そんなふうに、対話をしながら、
お子さんの「問い」を引き出してあげる。
それだけで、
学びは「やらされるもの」から「自分でつくるもの」へと変わっていきます。
学びは、冒険です
最後に、記事の中のこの一節を、
もう一度ご紹介させてください。
「KWLチャートは、本来の目的である読解力の向上だけでなく、講義のメモを取る、授業の活動に参加する、ワークショップに出席する、あるいは単にドキュメンタリーを観るといった場面でも非常にうまく機能します。その目的は、情報をインプットする間、集中力と好奇心を維持して、最初に自分で立てた問いの答えを見つけようとすることで、積極的に関わり続けることにある」
学びは、冒険です。
お子さんが、自分で問いを立て、
自分で答えを探し、
自分の言葉で語れるようになったとき、
その学びは、一生の財産になります。
KWLチャートは、そのための、
小さくて、でも確かな一歩です。
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みざいじゅく代表