「自信がない」日本の子どもたち──高い学力の裏にある、見えない課題
「自信がない」日本の子どもたち──高い学力の裏にある、見えない課題
ある日の放課後──代表と塾生の会話
👨🏫 代表 今日ね、とても興味深い記事を読んだんだ。日本の子どもたちについての調査結果なんだけど、聞いてもらえるかな?
👧 Aさん(中学2年生) はい、どんな内容ですか?
👨🏫 代表 PISA2022という国際的な学力調査で、日本の15歳の生徒は数学や科学でOECD加盟国の中で1位、読解力で2位だったんだって。すごいよね。
👧 Aさん えっ、それってすごくいいことですよね?
👨🏫 代表 そう思うよね。でもね、同じ調査で「自律学習と自己効力感」という項目があって、そこでは日本はOECD37カ国中34位だったんだ。つまり、勉強はできるけど「自信がない」って答える子どもたちがとても多いということなんだよ。
👧 Aさん ……なんだか、わかる気がします。テストの点数は悪くないのに、「本当にできているのかな」って不安になることがあります。
高い学力と低い自信──このギャップが意味するもの
この会話のように、日本の子どもたちが直面している課題は、単純に「成績が悪い」というものではありません。
記事では、「高い学力と主体性の低さというギャップは、日本の教育の持続可能性に対する警鐘」と指摘されています。
つまり──
- 知識やスキルはしっかり身についている
- でも、「自分で学びをコントロールする力」や「自分への信頼」が育っていない
- これからの予測困難な時代を生きていくには、この力こそが必要
👨🏫 代表 記事の中で、アメリカの教育心理学者バリー・ジマーマンという人が「自己調整学習」という考え方を提唱しているんだ。これは「学習者が、動機づけ、学習方略、メタ認知において、積極的に学習過程に関与する学習」と定義されているんだよ。
👧 Aさん 難しそうな言葉ですね……。
👨🏫 代表 簡単に言うとね、「ただ言われたことをやる」んじゃなくて、「自分で目標を立てて、自分に合ったやり方を選んで、振り返りながら学ぶ」ということなんだ。そのプロセス全体に、自分が主体的に関わっていく学び方だよ。
「任せる」だけでは育たない──大人の役割
記事では、自己調整学習についての誤解も指摘されています。
「子どもに任せる」「計画を立てさせる」という手法だけでは不十分だというのです。
なぜなら──
「それぞれの段階において、動機づけ、学習方略、メタ認知という3つの要素が相互に関わり合いながら機能する」ため、「教師による適切な指導と足場かけ(スキャフォールディング:学びのサポート)が不可欠」
つまり、子どもたちが自分で学べるようになるためには、適切なサポートと導きが必要だということなんです。
👨🏫 代表 自由にやらせるだけでも、管理しすぎるだけでもダメなんだね。子どもたちが「自分で学べる力」を身につけられるように、大人が適切に関わることが大切なんだ。
👧 Aさん なるほど……。確かに、いきなり「自分でやりなさい」って言われても、どうしていいかわからないことってあります。
私たち大人ができること
この記事を読んで、私が一番感じたことは──
子どもたちは、十分に頑張っている。
でも、「自分への信頼」や「自分で学ぶ力」を育む機会が、まだ十分ではないのかもしれない。
保護者の皆さまにお伝えしたいのは、こんなことです。
- お子さまの「できた!」を、まず認めてあげてください
- テストの点数だけでなく、「自分で考えて行動できたこと」も褒めてあげてください
- 失敗したときも、「どうすればよかったと思う?」と一緒に振り返る時間を持ってみてください
- 「あなたならできる」という信頼のメッセージを、日々伝えてあげてください
これからの時代を生きる子どもたちに必要なのは、「自分を信じる力」と「自分で学び続ける力」。
それは、一朝一夕には育ちません。でも、日々の小さな関わりの積み重ねで、少しずつ育っていくものだと信じています。
👨🏫 代表 Aさん、今日話を聞いてくれてありがとう。何か感じたことはある?
👧 Aさん はい。自分のやり方で、自分のペースで学べるようになりたいなって思いました。そして、それができるようになったら、もっと自信が持てる気がします。
👨🏫 代表 素敵だね。その気持ちを大切にしてね。一緒に、あなたらしい学び方を見つけていこう。
🔗 関連記事
※この記事は、みざいじゅく代表が個人的に読んだ記事についての感想を綴ったものです。